サポートを1枚サーチできる共通の特性を持つ「カプ・テテフGX」「ネオラントV」を比較してみました。
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サポートのサーチの重要性
エクストラバトルでは、バトルサーチャーでのサポートの再利用が可能であることから、サポートは採用枚数を可能な限り抑えることが多いです。
しかし、最初の1枚を持ってくることができなければ、再利用をすることもできません。
この問題を解決するのが、「カプ・テテフGX」でした。
ポケモンであるため、「クイックボール」「霧の水晶」といったカードからのサーチが可能であり、そこから好きなサポートを持ってきて展開につなげることができます。
サポートをサーチできるのは長らくカプ・テテフGXの唯一無二の特性だったのですが、Fレギュレーションで「ネオラントV」が追加。
「山札からサポートを1枚サーチする」というカプ・テテフGXと同じ特性を持っており、採用の上では両者の比較が必要になりました。
カプ・テテフGXの強み
超ポケモンであること
・「霧の水晶」「ミステリートレジャー」の対象になる
・ソーナンスの特性をすり抜ける
特に後者のメリットは顕著です。
「こくばバドレックス」などのデッキを筆頭に、エクストラバトルではソーナンスの採用率は非常に高いです。
ソーナンスの特性は、超タイプのたねポケモンの特性は無効化できないため、ネオラントVは無効化されますが、カプテテフGXは無効化されません。
ロックをすり抜けられるという特質は非常に大きく、この1点の理由でカプ・テテフGXを優先的に採用している人は非常に多いでしょう。
ポケモンVではないこと
・こだわりベルトの影響を受けない
・ミルタンク(ミラクルボディ)にダメージが与えられる
現実的に遭遇する場面があるのはミルタンクとの対面でしょうか。無色エネルギー2個という緩やかなエネルギー要求で最低限度の打点を出せるため、ミルタンクに対する突破口としての役割が期待されます。
どのタイプにも馴染めるワザ
カプテテフの上ワザは無色エネルギー2個で使うことができるため、どんなデッキでもワザを使えるチャンスがあります。
打点はそれほど望めませんが、どんなデッキでもアタッカーにできる余地があるのは強みでしょう。
回復するという選択肢
超タイプデッキに限られますが、「カプ・キュアーGX」はベンチポケモンの回復が可能。耐久型の超タイプデッキでは、オプションとして使いうる選択肢となります。
ネオラントVの強み
水ポケモンであること
・「メロン」「アクアパッチ」「パルキアVSTAR」等でのエネルギー加速
後述するように、ネオラントVは自身のワザ「アクアリターン」が強力なのですが、水タイプであることで、それを使うためのエネルギー加速手段も豊富です。
ポケモンGXではないこと
・GXポケモンへのメタカードの影響を受けない
:「グレートキャッチャー」「メガヤミラミ&バンギラスGX」「無人発電所」など
「メガヤミラミ&バンギラスGX」の採用率はそこまで高くないですが、悪パーフェクションには必ず採用されているカードです。
このワザのダメージで、相手の「ポケモンGX・EX」がきぜつしたなら、サイドを1枚多くとる。
これでカプ・テテフGXを狙われてしまうと、与えるサイドの枚数が増えてしまい、サイドプランが崩れることとなります。
悪パーフェクションが環境に増加した場合には意識する必要がありそうです。
再利用が可能
アクアリターン 120
このポケモンと、ついているすべてのカードを、自分の山札にもどして切る。
ネオラントVは自身のワザを持っていますが、この「アクアリターン」がなかなかに強力です。
自ら山札に戻ることで、簡単にサイドを2枚取れるポケモンとして狙われがちなネオラントVを安全な場所に回避させることができます。
これに加えて、山札に戻ったネオラントを再び手札に加え、再び特性を使うこともできます。
要は、自身のワザで特性を再利用できるわけです。
エネ要求がかなり厳しいですが、可能であれば積極的に狙っていきたいワザなのは間違い無いでしょう。
結論
汎用性にはカプ・テテフGX
やはりソーナンスの「がまんのかべ」を突破できるのがとにかく強力。
「カプ・テテフGX」でサーチした「グズマ」を使ってソーナンスを剥がすというメタカード的な活躍も見込めます。
「こくばバドレックス」「レジドラゴ」など、環境で強力なデッキには頻繁に投入されており、ソーナンスへの遭遇頻度は高め。
この部分の対応力の差は非常に大きいでしょう。
水デッキにはネオラントVもあり
ネオラントVの優位性は「アクアリターン」を使うことができること。
エネルギー要求はそれなりですが、水デッキでは豊富なエネルギー加速手段があることや、他のタイプのエネルギーを付けることもできることから、ワザを使える機会も多いでしょう。
しかし、そもそもアクアリターンのダメージが低く、強気に攻めたい時には足を引っ張ります。
高火力のワザで素直にサイドを取りに行った方が強い場面も多いため、アクアリターンを活かせる場面は想像以上に限定的。
そのため、水デッキでも方針やサイドプランを考えた上でどちらを入れるか決めた方がいいでしょう。