こくばバドレックスデッキやミュウデッキなど、超タイプのデッキには高頻度で投入されている「ゲンガー&ミミッキュGX」。
強力なカードですが、書いてある効果が抽象的で分かりにくいため、戸惑う初心者も多いと思うので、その効果の範囲についてまとめてみました。
Contents
ゲンガー&ミミッキュGX
登場当初はそこまで注目されていなかったものの、「こくばバドレックスVMAX」との相性が極めて良いことから、こくばバドレックスデッキを含め、超タイプのデッキには必須採用のカードとなった。
超超 ポルターガイスト
相手の手札を見て、その中にあるトレーナーズの枚数×50ダメージ。
超(+超) ホラーハウスGX
次の相手の番、相手は手札からカードを出して使えない。追加でエネルギーが1個ついているなら、おたがいのプレイヤーは、それぞれの手札が7枚になるように、山札を引く。[対戦中、自分はGXワザを1回しか使えない。]
一見地味そうに見えますが、「ドロー」「足止め」「手札参照のダメージ」という三要素の噛み合いが非常に良く、これらの役割をたった1枚でこなせるため、非常に高スペックのカードといえます。
・ホラーハウスGXでの足止めが強い
・超エネルギー1つで使える手軽さが強い
・ホラーハウスGXで手札を補充できるのが強い
・こちらだけドローの恩恵を受けた上でマリィやNを押し付ける動きが強い
・手札を増やさせた上でのポルターガイストも強い
サポートと絡めた動きや状況に応じたロック性能の高さという点で強力なため、使い手やタイミングによって大きく評価が変わるカードともいえます。
ホラーハウスGX後にできなくなること
トレーナーズを使うこと
・グッズを使うこと
・サポートを使うこと
・ポケモンのどうぐをつけること
これらが一切できなくなります。
どれも「手札からカードを使う」典型事例でしょう。
ポケモンを手札からベンチに出すこと
・たねポケモンを手札からベンチに出すこと
・手札の進化ポケモンをベンチのポケモンの上に進化させること
・ポケモンの特性やワザによって、手札からベンチにポケモンを出すこと
たねポケモン。進化ポケモンを問わず、新しくポケモンを出すこと自体ができなくなります。
ただポケモンを出すだけ・進化させるだけのことであっても、ホラーハウスGXの「カードを出して使」うことの中に含まれてしまうという解釈です。
特性・ワザを使って出すこともできなくなる点に注意。
場のポケモンの特性を使うことは妨げられないのですが、特性を使った結果、手札からポケモンが出てしまうような特性は、それ自体が使えなくなります。
手札からエネルギーをつけること
・1ターンに1度の権利として、手札のエネルギーをポケモンにつけること(手貼り)
・ポケモンの特性を使って、手札からエネルギーをポケモンにつけること
・ポケモンのワザを使って、手札からエネルギーをポケモンにつけること
エネルギーの手貼りはまさしく「手札のカードを使う」ことなのでイメージがしやすいです。
これに加えて、チェリム・モスノウ・こくばバドレックスVMAXなどのような、特性を使うことで手札からエネルギーを場のポケモンに付けることも不可能となります。
特性 はるらんまん
自分の番に何回でも使える。自分の手札から草エネルギーを1枚選び、自分のポケモン(「ルールを持つポケモン」をのぞく)につける。
Q 自分のゲンガー&ミミッキュGXのGXワザ「ホラーハウスGX」を使った次の相手の番、相手はチェリムの特性「はるらんまん」を使うことができますか??
A いいえ、できません。
(ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトより)
また、手札からエネルギーを付ける効果を持つワザも使えなくなります。
無 ウェーブバック
自分の手札から水エネルギーを1枚選び、このポケモンにつける。その後、このポケモンをベンチポケモンと入れ替える。
ラプラスVはエネルギーを手札からつける効果のワザを持っていますが、これについては以下の公式の見解が示されています。
Q 自分のゲンガー&ミミッキュGXのGXワザ「ホラーハウスGX」を使った次の相手の番、ラプラスVがワザ「ウェーブバック」を使った場合、相手は、手札の水エネルギーをラプラスVにつけることができますか??
A いいえ、できません。
(ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトより)
場のポケモンの特性を使うこと・ワザを使うこと自体はホラーハウスGX後にも可能なので、誤解しやすいポイントです。
どのような過程であっても手札からエネルギーをつけることはできないと覚えておきましょう。
手札のポケモンの特性を使うこと
一部のポケモンは、手札から場に出ることなく効果を発揮する特性を持っています。
手札から効果を発揮する特性を持つポケモンの数は限られているが、よく見かけるものとしてはナマコブシ(ナマコブシなげ)が有名です。
特性 ナマコブシなげ
このカードが手札にあるなら、自分の番に1回使える。このカードを山札の下にもどす。その後、自分の山札を1枚引く。この番、すでに別の「ナマコブシなげ」を使っていたなら、この特性は使えない。
手札から山札に直接戻ってしまう動きをするため、ホラーハウスGXをくぐり抜けそうな気もしますが、実際には使用できません。
ポケモンカードゲーム公式Q&Aでも、ナマコブシの特性は使えないとの判断が出されています。
Q 相手のゲンガー&ミミッキュGXがGXワザ「ホラーハウスGX」を使った次の自分の番、自分の手札にあるナマコブシの特性「ナマコブシなげ」を使うことはできますか?
A いいえ、できません。
(ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトより)
ホラーハウスGX後でもできること
場・山札・トラッシュのポケモンの特性を使うこと
場のポケモンの特性は自由に使うことができます。
ただし、特性を使うことで手札からエネルギーを場のポケモンに付けることが不可能であることは述べた通りです。
また、山札で発動するポケモンの特性というのはほとんどありませんが、デッキから引き、手札に加える前に発動する特性がこれに該当します。
特性 トップエントリー
自分の番のはじめに、山札からこのカードを引いたとき、自分のベンチに空きがあるなら、手札に加える前に1回使える。このカードを自分のベンチに出す。
Q 相手のゲンガー&ミミッキュGXがGXワザ「ホラーハウスGX」を使いました。
次の自分の番のはじめに、山札から特性「トップエントリー」を持つハスブレロを引いた場合、ハスブレロをベンチに出すことはできますか?
A はい、できます。
(ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトより)
特性を使うタイミングで手札にいなければ、手札からカードを使うことには該当しないという解釈になります。
山札・トラッシュでグッズやサポートを使うこと
基本的にグッズやサポートは手札で使うものなので、これを別の場所から使えるのは極めて限られたケースになります。
この場合にも、グッズ・サポートを使うときに手札になければ、手札から使うという扱いにはならないため、ホラーハウスGXの影響を受けずに使うことができます。
このカードは、自分の番のはじめに、山札からこのカードを引いたとき、手札に加える前に使う。
自分の山札を3枚引く。
Q 相手のゲンガー&ミミッキュGXがGXワザ「ホラーハウスGX」を使いました。
次の自分の番のはじめに、山札からグッズ「きんのたま」を引いた場合、自分の山札を3枚引くことはできますか?
A はい、できます。
(ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトより)
スタジアムの効果を使うこと
スタジアムの効果を使うことは手札とは関係がないため、ホラーハウスGXの影響を受けません。
ただし、手札からエネルギーやポケモンを場に出すような効果のスタジアムの場合、効果を使うことはできなくなります。
ポケモンのワザを使うこと
ポケモンのワザは手札のカードを使わずに打つことができるため、ホラーハウスGXの影響を受けません。
誤りやすいポイントとして、手札のカードをトラッシュするワザも使うことができます。
公式の見解が示されているのが、ヤドン&コダックGXのワザについてです。
水水 ぽいぽいスプラッシュ 40×
自分の手札にあるサポートを好きなだけトラッシュし、その枚数×40ダメージ。
Q 相手のゲンガー&ミミッキュGXがGXワザ「ホラーハウスGX」を使いました。
次の自分の番、自分のバトル場のヤドン&コダックGXのワザ「ぽいぽいスプラッシュ」を使い、自分の手札にあるサポートを好きなだけトラッシュすることはできますか?
A はい、できます。
(ポケモンカードゲーム トレーナーズウェブサイトより)
これは、カードをトラッシュすることはワザの効果に含まれないという解釈だからでしょう。
反面、手札からエネルギーを付ける効果を持つワザが使えなくなることはすでに述べた通りであり、この場合はエネルギーを付けることだけでなく、ワザを使うこと自体ができなくなってしまいます。
ポケモンをにがすこと
ポケモンを逃がすことは、ホラーハウスGXの影響を受けません。
逃げるエネルギーのないポケモンを逃がすことはもちろんのこと、エネルギーを消費して逃げることも無問題です。
ホラーハウスGXを使う側の視点では、相手のバトルポケモンが逃げられるかどうかという可能性を考慮することは必須です。
まとめ
手札からのトレーナーズの使用はすべてNG
手札から「ポケモンを出す」「エネルギーを付ける」も過程を問わず基本的にNG
ただし、「トラッシュ」は「カードを出して使う」には含まれない。
デッキやサイド・トラッシュで発揮される効果はOK