テクノバスターばかりをコピーしている印象の強いミュウVMAXですが、「クロスフュージョン」ならどんなフュージョンワザもコピーできるはず。
この記事ではそんなミュウの「クロスフュージョン」のワザについて考察していきます。
Contents
クロスフュージョン
無無 クロスフュージョン
自分のベンチの「フュージョン」のポケモンが持っているワザを1つ選び、このワザとして使う。
無色エネルギー2個でワザが使えるのが強み。
「ダブルターボエネルギー」「ダブル無色エネルギー」など、1枚の手貼りでワザが使えるため、攻撃するためのハードルが低いです。
また、ワザの選択肢も「フュージョン」限定とはいえ豊富に存在し、タイミングや敵のデッキタイプに応じてコピーするワザを使い分けることができるのは非常に強力。
そんなミュウVMAX「クロスフュージョン」のコピー候補となるワザをまとめていきます。
よく使われるワザ
ゲノセクトV
テクノバスター 210
次の自分の番、このポケモンはワザが使えない。
強力な特性を持ち、ミュウと相性のいいカード。
そもそも特性の強力さだけでフュージョンデッキへの採用メリットが大きいですが、テクノバスター210ダメージとコピー技の中で高火力。
メロエッタ
メロディアスエコー 70×
自分の場のポケモンについている「フュージョンエネルギー」の数×70ダメージ。
メロディアスエコーは最大で280ダメージと理論上は最大打点。
カミツレのきらめきのおかげで210ダメージ程度であれば余裕で達成できることも強みです。メロエッタ自身で攻撃するために採用されることが多いですが、ミュウVMAXのHPの高さを生かし、メロディアスエコーを連打していくプランも強力。
ミュウV
サイコジャンプ 70
のぞむなら、このポケモンと、ついているすべてのカードを、自分の山札にもどして切る。
サイコジャンプはデッキに戻る効果を持つため、ダメージを受けたミュウVMAXが自力で撤退することが可能。
体力が多いミュウVMAXは攻撃を耐えることも多く、回復手段が活用できる場面は多いです。
ミュウデッキには進化前として必然的に採用されることになりますが、コピー技としても強力です。
ミュウVMAX
ダイミラクル 130
このワザのダメージは、相手のバトルポケモンにかかっている効果を計算しない。
「相手にかかっている効果を計算しない」という効果のおかげで、ミルタンクや特殊エネルギーが付いているポケモンからのダメージを受けないジュラルドンVMAXにもダメージを与えることができます。
このワザ1つでミュウデッキの対応力が大幅に上がっており、クロスフュージョンの陰に隠れがちではありますが、非常に強力です。
環境次第では有用なワザ
デオキシス
フォトンブースト 80+
このポケモンに「フュージョンエネルギー」がついているなら、80ダメージ追加。
追加効果を持たないシンプルなワザ。
フュージョンエネルギーが付いていれば160ダメージと、非エクポケモンはほぼ倒し切れるダメージになります。
威力不足感はありますが、テクノバスターのような反動がないのが強み。小粒のポケモンをデメリットなく倒したい時に使えるワザです。
オドリドリ
じょうねつのしずく
ダメカン5個を、相手のポケモンに好きなようにのせる。
オドリドリ自身の特性が強力であるため自然に採用できます。
ダメカン5個とダメージが小粒なため、ポケモンをきぜつさせられる程ではないですが、テクノバスターで倒しきれなかったポケモンがベンチに逃げた時の追撃手段として便利です。
コオリッポ
ブロックスライダー
相手のポケモン1匹に、自分の場のポケモンについている「フュージョンエネルギー」の数×40ダメージ。[ベンチは弱点・抵抗力を計算しない。]
フュージョン唯一のベンチ狙撃ワザ。
マナフィに防がれてしまう点、単体では160ダメージが上限である点、そのため一回の攻撃でサイド2枚を取ることが難しい(ポケモンV・exを倒せない)など欠点はありますが、奇襲的な活用ができる点は優秀です。
体力の低いポケモンをベンチに並べる非エクデッキが流行すると採用率が上昇するカードです。
ガラルバリコオル
びっくりハンド
自分の山札からグッズを3枚まで選び、相手に見せて、手札に加える。そして山札を切る。
コピー候補となるのは「びっくりハンド」。
山札から好きなグッズを2枚持ってくる効果を持っており、「パワータブレット」「クロススイッチャー」など次のターンにつなげる優秀なグッズをサーチできます。
フュージョンデッキであれば、ゲノセクトVのドローを繰り返すことでキーカードを引ける確率は高いものの、「頂への雪道」などのメタカードによる対策を受けることも多いです。
マイナーだが可能性あり
オドリドリ(超タイプ)
ミックスコール
自分の山札からポケモンとサポートを1枚ずつ選び、相手に見せて、手札に加える。そして山札を切る。
ポケモン・サポートのサーチができます。
好きなサポートを持ってこられるのは強みであり、ガラルバリコオル同様、次のターンで決着をつけるためのパーツ(「ボスの指令」など)を集めてくる動きを取るのが基本的な運用になりそうです。
ガラルバリコオルVと違ってサイドを1枚しか取られないため、オドリドリ自身で攻撃することでも強く立ち回れます。
強力ではあるのですが、わざわざコピーせずにオドリドリ自身でワザを使った方が強いですね。。
ドーブル
トラッシュスケッチ
自分のトラッシュから「フュージョン」のトレーナーズを2枚まで選び、相手に見せて、手札に加える。
トラッシュされたトレーナーズ2枚の回収ができます。
「パワータブレット」「クロススイッチャー」「クロスシーバー」など、フュージョンのトレーナーズは複数枚まとめて使用することで効果を発揮するものが少なくありません。
トレーナーズの再利用のために「シマボシ」が採用されることもあるミュウデッキにおいては、トラッシュからカードを回収する必要性は高く、強力なカードです。
しかし、オドリドリ同様、わざわざコピーするよりもドーブル自身でワザを使った方が有用であり、クロスフュージョンの対象に選ばれることは少ない。
ラティアス
ダイナバリア
次の相手の番、このポケモンは「ポケモンVMAX」からワザのダメージを受けない。
VMAXからのダメージを防止する効果。
VMAX主体のデッキに対しては強力なメタ効果を発揮します。
刺されば強いですが打点も低く、VSTARやexなどの新カテゴリーの登場によって強みが失われてしまいました。
まとめ
2021年に発売された「フュージョンアーツ」で登場した「FUSION」カテゴリですが、初登場パックで既にパーツが完成されすぎていたこと、デッキパワーが高すぎたことから、それ以降のカテゴリの追加は控えめになっています。
トレーナーズをサーチ・回収するカードが多いことからも、公式としては、多様なグッズを活かしてトリッキーにワザを使うデッキが想定されていたのかもしれません。
しかし実際には、毎ターンテクノバスターをコピーしたミュウで攻撃をするシンプルなパワーデッキが環境を独占してしまいました。
強すぎることでかえって戦術の幅が狭まってしまうのは、ポケカ環境デッキの悲しい宿命なのかもしれません。