ポケモンカードでは相手ターンで相手の行動に直接干渉するカードがないため、相手への妨害手段は手札のリセット破壊に限られます。
こうしたカードは貴重な妨害手段として、対戦の中で重宝されてきました。
この記事ではそのような手札リセット効果を持つサポートカードをまとめてみました。
カードリスト
N
おたがいのプレイヤーは、それぞれ、手札をすべて山札にもどし、山札を切る。その後、それぞれ、自分のサイドの残り枚数ぶん、山札を引く。
BWで登場したカード。最古のカードです。
手札をデッキに戻した上で、おたがいのサイドの枚数分に引き直す効果。
序盤に使えば5~6枚のドローが可能となるため、「シロナ」のようなドロー効果として使え、終盤に使うとサイドの枚数分まで手札を減らす妨害カードとなる、二面性を持ったカードです。
自分のサイドが残り少ない場合は自分の首を絞めてしまうデメリットもあります。
採用の上では、相手の手札だけを一方的に減らせるツツジと比較されます。序盤での安定感であればN、終盤でのまくり重視であればツツジに軍配が上がるでしょう。
マリィ
おたがいのプレイヤーは、それぞれ自分の手札をすべてウラにして切り、山札の下にもどす。その後、自分は5枚、相手は4枚、山札を引く。
レギュレーションDで登場したカード。
手札を「自分5枚・相手4枚」にリセットする効果を持っています。
このカードの特筆点は、「デッキの下に戻す」というところ。今現在手札にあるカードはデッキの下に行ってしまうため、再度手札に持ってくる難易度が上がります。
一方で、ドローする前にシャッフルを介さないため、マリィを打たれた場合にはデッキの上に置いたカードを引ける利点もあります。
マリィによって山札の下に流れてしまったカードを混ぜるためにグッズを空撃ちしたり、マリィに備えてデッキの一番上に次のターンに必要なカードを置いたりと、戦術に奥行きを与えるカードでもあります。
ジャッジマン
おたがいのプレイヤーは、それぞれ手札をすべて山札にもどして切る。その後、それぞれ山札を4枚引く。
お互いの手札を4枚にするカード。
リセット後に自分5枚・相手4枚となるマリィの下位互換に思えるカードですが、シャッフルを挟んで引くところが相違点。
どうしても他の干渉カードに比べて力不足感は否めません。
現行のスタンダードレギュレーション(Fレギュレーション)では唯一の手札干渉カードなので広く使われています。
ツツジ
このカードは、相手のサイドの残り枚数が3枚以下のときにしか使えない。
おたがいのプレイヤーは、それぞれ手札をすべて山札にもどして切る。その後、自分は6枚、相手は2枚、山札を引く。
レギュレーションFで登場したカード。
こちらはマリィよりもさらに強力で、相手の手札を2枚・自分の手札を6枚にする効果を持っています。
相手のサイドが3枚以下の時にしか使えない制約がありますが、手札補充と相手への干渉を両方同時にこなせる非常に優秀なカードです。
エリートトレーナー
このカードは、自分のサイドの残り枚数が、相手のサイドの残り枚数より多いときにしか使えない。
おたがいのプレイヤーは、それぞれ、手札をすべて山札にもどし、山札を切る。その後、自分は6枚、相手は3枚、山札を引く。
XYで登場したカード。
ツツジと比較すると、序盤でもサイドで負けていればすぐに使える点で勝りますが、相手に3枚引かせてしまう(ツツジは2枚)という点や、終盤でサイドが拮抗しているとき(お互い残りサイドが2枚など)に使えないという点で劣ります。
序盤での安定感であればN、終盤での詰めであればツツジと役割が存在し、エクストラレギュレーションだとどうしても選択肢に上がりづらいカードです。
LOデッキなど、サイドを取らない戦術を取るデッキでは活躍の可能性があるかもしれません。
イリマ
おたがいのプレイヤーは、それぞれ手札をすべて山札にもどして切る。その後、おたがいのプレイヤーは、それぞれコインを1回投げ、オモテなら6枚、ウラなら3枚、山札を引く。
レギュレーションAで登場したカード。コイントス依存という唯一無二の個性を持った手札リセットカードです。
うまく決まれば序盤から相手の手札を3枚まで減らせるため、マリィやジャッジマンの性能を上回ります。
運次第のためガチ対戦では採用が難しいですが、面白い効果です。
ビッケ
おたがいのプレイヤーは、それぞれ自分の手札を数えたあと、すべて山札にもどして切る。その後、おたがいのプレイヤーは、それぞれもどした枚数ぶん山札を引く。
レギュレーションAで登場した手札リセットカード。
使用前後で枚数が変わらないため、手札が多い相手への対抗手段としては使えません。
どうしても他のカードの下位互換的な使い方しかできないため、扱いにくいカードです。